この記事は、
「2025年にラテン/レゲトン界で本当にヒットした曲って、結局どれなの?」
を、できるだけ感覚ではなく 複数チャートのデータ+ReggaetonJP目線 で整理したものです。
- アメリカのラテンチャート
- スペインの若者ラジオ
- 中南米のラジオヒット
- 世界のストリーミング再生
をまたいでヒットした楽曲だけを抽出し、
ラテン系アーティスト&ラテンリズム(レゲトン/メレンゲトン/regional mexicanoなど)に絞って“2025年を彩った10曲”としてランキングしました。
このランキングはどうやって作った?【4つのソース】
2025年のラテン・ヒットは、国や地域によって顔ぶれがかなり違います。
そこでReggaetonJPでは、4つの公式ソース を組み合わせて総合ランキングを作りました。
1. Billboard Hot Latin Songs 2025年年間チャート
- アメリカのラテン市場における“ガチ指標”。
- ラジオ、ストリーミング、ダウンロードなどを総合して集計される、USラテンの公式チャート。
- 特に Bad Bunny や regional mexicano(メキシコ地域音楽) の強さがはっきり出るランキングです。
2. LOS40(スペイン)のチャート/長期ランクイン曲
- スペインの若者向けNo.1音楽ラジオネットワーク。
- ここで長くチャートインしている曲 = スペインの若者の日常BGM。
- グローバル・ポップとラテンが同列で流れるのが特徴で、
ヨーロッパ側から見たラテン人気 をチェックできます。
3. monitorLATINO(各国 Top Anual + Mexico General Top100)
- メキシコをはじめ、中南米各国のラジオ放送をモニタリングしているサービス。
- 各国の年間1位(Top Anual)と、
Mexico General Top100(Impresiones=ラジオでどれだけかかったか) を参照。 - 「現地のラジオで本当に一日中かかっていた曲」がわかるのがポイントです。
4. Spotify「Top Tracks of 2025 Global」
- Spotifyが公式に発表する、世界で最も再生された楽曲ランキング。
- ラテン曲がどれだけグローバル・ポップの中に食い込んだかを見るための指標。
- Billboardやラジオとは別に、ストリーミング主導のヒット を押さえられます。
どう総合ランキングにしたか
上の4つをもとに、
- チャート/ラジオでの強さ(Billboard・monitorLATINO)
- ストリーミング人気(Spotify)
- ポップカルチャーへの浸透度(LOS40やSNSの話題性)
- ラテン/レゲトンらしさ(ビート、歌詞、アーティストの文脈)
をそれぞれ評価し、
ラテン系アーティスト&ラテンリズムの楽曲に絞って総合ポイントをつけています。
この前編では、第10位〜第6位 を紹介します!
第10位:Con Otra – Cazzu
アルゼンチン出身のラテン・トラップ女王 Cazzu が見せた、エモ全開のアーバン・バラード。
タイトルの “Con Otra(=別の女と)” が示すとおり、
複雑な恋愛感情と痛み を、落ち着いたビートと切ないメロディーに乗せて吐き出す1曲。
monitorLATINO では ウルグアイやボリビアで年間1位クラス のヒットとなり、
ラテンアメリカ南部のラジオでヘビロテされた。
2025年のラテンシーンにおいて、
「女性アーティストの感情をラテン・アーバンのフォーマットで描く」流れを象徴する曲 として10位にランクイン。
第9位:En Privado – Xavi ft. Manuel Turizo
- 2025年に一気に存在感を増した若手シンガー Xavi と、
安定のヒットメーカー Manuel Turizo が組んだラブソング系レゲトン。 - タイトルどおり「二人きりの世界」にハマっていく恋を歌った曲で、
エモい歌詞×トロピカル寄りのチルなビート がクセになる。 - monitorLATINOの グアテマラ年間1位 を獲得し、メキシコのラジオTop100にもランクイン。
- 2025年のラテン界で、“次世代ラブソング路線”の代表格 といえる1曲。
第8位:ME JALO – Fuerza Regida & Grupo Frontera
アメリカのラテンチャートを席巻した regional mexicano(メキシコ地域音楽) の象徴的コラボ。
Fuerza Regida と Grupo Frontera という、
いま一番勢いのある2組が組んだことで、USラテン圏では鉄板の1曲に。
サウンドはcorridos寄りですが、
TikTokやフェスの現場ではレゲトン勢と同じプレイリストで鳴りまくった のがポイント。
「ラテン=レゲトン」だった時代から、
「ラテン=レゲトン+regional mexicano」の時代に変わった ことを象徴する1曲として8位にランクイン。
第7位:Por Esos Ojos – Fuerza Regida
同じくFuerza Regidaからもう1曲。
Billboard Hot Latin Songs 年間TOP10にも入った、
エモいメロディーと語り口のコリド(corridos tumbados)。
恋愛とストリートの空気が混ざる歌詞で、
USのメキシコ系リスナーの「2025年のテーマソング」ともいえる存在になりました。
いわゆる“レゲトンのビート”ではないものの、
ラテンUSで実際に若者が一番聴いていたジャンルのひとつ という意味で、このランキングから外せない曲です。
第6位:Soltera – Shakira
コロンビア出身のレジェンド Shakira が放った、2025年の完全パーティーアンセム。
タイトルの「Soltera(=シングル/独身)」どおり、
失恋後の“私はもう自由”を祝いまくるフェミニン・レゲトン。
monitorLATINOでは チリやパナマで年間1位 を獲得し、
MVでは Danna Paola・Lele Pons・Anitta など豪華ゲストが集結。
クラブ/フェスはもちろん、女子会プレイリストでもヘビロテされ、
「2025年、ラテン女子が一番歌ったサビ」 と言っていい1曲です。
次回の【後編】では、
第5位~第1位 の5曲をピックアップして、
・なぜこの曲が世界中でここまで刺さったのか
・2025年以降のラテンシーンに何を残したのか
をじっくり掘り下げていきます。
続きが気になった人は、ぜひ後編もチェックしてみてください。💿🔥



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