
Paloma Mamiって知ってます?
チリ出身のレゲトンアーティストらしいんすけど…チリからってめちゃ珍しくないっすか!?

たしかにチリから国際的に出てきたのはかなりレアだな。
しかもビジュアルがめちゃ美しいから、音楽だけじゃなくてファッション界からも注目されてるんだぜ。
生い立ちとバックグラウンド
Paloma Mami(本名:Paloma Rocío Castillo Astorga)は1999年に生まれ、チリ系移民の両親のもとニューヨークで育った。幼い頃からアメリカ文化の中で育ち、同時に家庭ではスペイン語に囲まれていたため、自然に英語とスペイン語を操るバイリンガルとして成長した。この「2つの言語と文化を自由に行き来できる感覚」が、彼女の音楽スタイルに強く影響を与えた。
中南米出身のアーティストの多くはプエルトリコやコロンビアから登場してきたが、Paloma Mamiはチリにルーツを持つという点で非常にユニークな存在である。チリは南米の中でもポップカルチャーの輸出が少ない国とされてきた。その中で彼女が「チリ人女性として初めて国際的なレゲトンシーンに名を刻んだ」ことは、大きな意味を持つ。
キャリアの始まり──「Not Steady」での鮮烈デビュー
2018年、彼女がわずか19歳の時に発表したシングル「Not Steady」は、YouTubeとSpotifyを通じて瞬く間に広がり、業界の注目を集めた。R&Bとトラップを軸にしたサウンドに、レゲトンのリズムを絶妙に融合させたこの曲は、従来のラテン音楽の枠に収まらない新鮮さを放っていた。
同年、Paloma MamiはSony Music Latinと契約。これはチリ人女性アーティストとしては史上初の快挙であった。契約後も「No te enamores de mí」「Fingías」などのシングルを発表し、確実にラテンシーンでの存在感を拡大している。
代表曲とブレイクスルー
Paloma Mamiの代表曲は数多くありますが、その中でも特に注目すべき楽曲をいくつか挙げてみましょう。
- 「Fingías」
切なさと妖艶さを併せ持つ一曲で、彼女のボーカルが際立つ。Spotifyで数千万回再生を突破し、チリ国内でも大ヒット。 - 「Goteo」
レゲトンビートにR&Bの流れるようなメロディを重ねた楽曲で、国際的にも高評価を獲得。 - 「No te enamores de mí」
デビュー後の彼女を象徴する楽曲。恋愛に対する冷静な視点を歌詞に込め、若者世代からの共感を呼んだ。
これらの楽曲はYouTubeでも数千万再生を記録しており、チリ国内だけでなく、アメリカやスペインのラテンリスナーにも届いている。
アルバム『Sueños de Dalí』と音楽性の幅
2021年、Paloma Mamiは待望のデビューアルバム『Sueños de Dalí』をリリースしました。タイトルの通り、シュルレアリスムの画家サルバドール・ダリから着想を得たアート性の高い作品。
このアルバムでは、レゲトンだけでなく、ラテンR&Bやトラップ、さらにはポップスの要素を取り入れ、彼女の多彩な音楽的レンジを示した。「Religiosa」「Mami」などのトラックは、クラブ映えするリズム感と同時に、彼女特有の繊細な歌声を堪能できるナンバーとしてファンに愛されている。
『Sueños de Dalí』は、チリ国内の音楽チャートでトップを獲得しただけでなく、Billboard Latin Albumsでもランクインし、国際的な注目度をさらに高める結果となった。
海外におけるポジション
Paloma Mamiはラテン音楽の“メガスター”という位置づけではないが、確実に「次世代を担う注目株」として評価されている。
- チリ国内:絶対的トップスター。若者世代のアイコン。
- ラテンアメリカ全体:プエルトリコやコロンビア勢に比べるとまだ小規模ながら、独自性のあるポジションを確立。
- 英語圏/欧州:英語でも歌える点が強みで、アメリカやスペインでのライブも好評。
特にファッション性やビジュアルが評価されており、Instagramフォロワーは200万人以上。TikTokではダンスチャレンジが話題になり、音楽シーン外でも強い影響力を持っている。
例えば、2021年春/夏(Spring/Summer)コレクションで、Bershka とコラボしたカプセルコレクションを発表(Paloma Mami × Bershka)。このコレクションは、彼女自身の “スタイル宇宙(universe)” を反映しており、オーバーサイズとフィットしたシルエットの対比、デニム、自然な色合い、さらには彼女の個人のセルフィーなどの写真をプリントに使ったものなどが含まれていた。

最新動向(2024〜2025年)
ここ数年のPaloma Mamiは、シングルリリースを中心に活動を展開。2024年には新曲を発表し、よりクラブフレンドリーな方向性を強めている。フェスへの出演も増えており、チリ国内の大型イベントだけでなく、メキシコやスペインでのライブも好評を博した。
また、彼女は音楽だけでなくファッション業界からも注目されており、モデル活動やブランドとのタイアップも進行中。アーティストという枠を超えて、ラテンカルチャー全体のアイコンへと進化している最中である。
まとめ──チリから世界へ
Paloma Mamiは、プエルトリコやコロンビア勢がひしめくラテンシーンにおいて、「チリから登場した唯一無二の存在」である。英語とスペイン語を行き来するバイリンガル感覚、R&Bとレゲトンを融合した独自の音楽性、そしてファッション性の高さ。これらすべてが彼女を次世代スターへと押し上げている。
現在の彼女は“メガスターの一歩手前”とも言える段階ですが、国際的なコラボやSNS戦略によって、今後さらに飛躍していく可能性は十分にある。
「チリから世界へ」──Paloma Mamiの旅は、まだ始まったばかり。
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