
最近「+57」って曲やたら流れてくるんすけど、
あの若いラッパー、誰っすか!?コロンビアの人っすよね?

コロンビア出身のアフロ・コロンビア系ラッパーで、
今ラテンアーバン界でいちばん熱い新人の一人だぞ。

DFZM(ディーエフゼム)
Instagramフォロワー数: 67万人
X(旧Twitter) : 500人
Spotify月間リスナー数 : 1,840万人
【2005–2019】ブエナベントゥーラの鼓動と、少年の目覚め
DFZMことDylan Ferney Zambrano Montañoは、2005年、コロンビアの大海に面した港町ブエナベントゥーラにて誕生。およそ9割がアフリカ系の人々が生きるこの地は、ミュージシャンはもとより、ダンス、文化、ストリートが重なり合わさる深層な地域として知られている。
そのような環境に生まれ、音楽と街の合間に自然と疲れしんでいったDFZMは、10代前半ですでにフリースタイルラップを始め、SNS上での発信も精巧に行っていた。
【2020–2023】SNSから始まったストリートのラップ革命
本格的に音楽活動を始めたのは2022年。初期の作品『Cartagena』『Ayy Gono』『La Joya』は、地元の風土を反映しながら、ラテントラップとレゲトンを結びつけた青春の魅力が充溢している。
『La Joya』はその中でもビート、フロー、リリックが飽きられず、地元の青年を中心にバイラルな支持を集め、この新星に一緒に飛び込む「社会活動」としての自覚を与える。
また、プロデューサーKeitynの推薦やコラボ組織La Créme/〇Seven Music Inc.への所属など、シーンのサポートも深まっていく期間でもあった。
【2024】『+57』で世界が知ったコロンビアの若き声
2024年、DFZMはラテンミュージック史に残る「一曲」に合演。それが『+57』である。
通話国際コードをタイトルに、Karol G、Feid、J Balvin、Maluma、Blessd、Ryan Castroなど、コロンビアを代表すスターが結集したこの曲において、DFZMは最年少での参加者として、なおかつコーラスの中でも最もフレッシュなバースを落とし込む。
この成功により、名前はたちまちBillboardやApple Musicでも取り上げられ、「次世代Afro-Colombian Artists to Know」の一員として発表されるに至った。
【2025–】『GPS』以降の展望とグローバルへのステップアップ
2025年には、DFZMはエクアドルのJombriel、プエルトリコの伝説的デュオJowell & Randyとともに『GPS』をリリース。
メデジン、グアヤキル、サンフアンの街のバイブを一曲に落とし込んだこの作品は、TikTokやInstagramでバイラル化し、クラブシーンにおけるDFZMの保持力を証明した。
「アフリカンであること、コロンビア人であることの意味を、曲に語らせたい」
これは、Wordplay Magazineの記事中で述べられたDFZMのクオートであり、その音楽が「声なき者」の代表として強力なメッセージを持つことを示している。
これからの輝き
現在も「@dfzm_19」の名前でSNSを精巧に運営しながら、ビートとメッセージを記号とする音楽を続々と発表中。
その存在はまだ、漫画の最初篇に登場したヒーローのような世界観を描いており、常にストリートに立った感覚で「世界を見つめている」ようなラッパーである。
彼の今後の展望には、コロンビアとアフロ文化を越えて、より大きな文脈──たとえばブラック・ディアスポラとしての表現や、グローバルなポップカルチャーとの融合──への挑戦も視野に入っていると考えられる。
DFZMの音楽は、未来のラテン音楽が辿る道の、一歩先を行くための羅針盤かもしれない。
オススメ3曲
+57 /KAROL G, Feid, DFZM ft. Ovy On The Drums, J Balvin, Maluma, Ryan Castro, Blessd
コロンビアを代表するアーティストたちと共演し、DFZMの名を世界に広めた象徴的トラック。エネルギッシュで重厚なバースは最年少とは思えない貫禄。ラテンミュージックの“今”を体現した一曲。
GPS / DFZM ft. Jowell & Randy, Jombriel
エクアドル、プエルトリコ、コロンビアの3拠点のエネルギーを融合させたレゲトンナンバー。妖艶なリリックとバウンシーなビートで、クラブでもSNSでも高い人気を誇る。
Vitamina / Jombriel, DFZM
メロディアスかつ中毒性のあるフックが特徴の最新バイラルトラック。DFZMのスムーズなフロウと、Jombrielの歌声が絶妙に絡み合い、都会的でありながらストリート感を残す1曲。
ラブソングとしても、クラブユースとしてもハマる仕上がり。
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