K-POPとレゲトン|文化と戦略の交差点
ここ数年、K-POPはアメリカやヨーロッパだけでなく、ラテンアメリカやスペイン語圏にも確実にリーチを広げています。
BTSやBLACKPINK、STRAY KIDS、ATEEZなどのグループが、
メキシコ、ブラジル、チリなどの南米公演で満員のアリーナを成功させているのは、もはや当たり前になりつつあります。
グローバル展開において「ラテン市場」は無視できない
- Spotifyで世界の上位再生国の多くはスペイン語圏(メキシコ、コロンビア、アルゼンチンなど)
- YouTubeではラテン音楽が視聴ランキング上位を独占(「Despacito」が最たる例)
- TikTokでもラテンリズムのダンスがバズりやすい傾向あり
これらの流れを受け、K-POPのプロデューサー陣は明らかに
「今の若者にウケる世界共通ビート=レゲトン」だと認識し始めている。
Dembow(レゲトンビート)の“使いやすさ”と“万能性”
レゲトンの中核を成すDembowリズムは、
その中毒性・ミニマルさ・ダンスフレンドリーな構造から、
K-POPのような「視覚重視の音楽」に非常にフィットします。
たとえば:
- フォーメーションダンスとの親和性が高い
- 激しすぎず緩すぎない=万人向けテンポ感
- 繰り返しループにより“クセになる”印象を作れる
これはEDMでもTrapでも得られない特性であり、まさにK-POPが「取り入れたくなるビート」なのです。
👉 Dembowの詳細はこちらに記載 →▶️ レゲトンとは何か?
レゲトンのリズムを取り入れたK-POP楽曲5選
LE SSERAFIM – ANTIFRAGILE
LE SSERAFIMが“強くてしなやか”な自分を歌う代表曲。
イントロからビートの刻みが完全にDem Bow系で、カリブっぽさ満点のリズム感。
MVのスタイリッシュな映像と重なることで、K-POP×レゲトンの融合美を体現しています。
中南米ファンの間でもこの曲は大人気。
BTS – Airplane pt.2 -Japanese ver.-
BTSが自ら語るように、ラテン音楽への憧れをストレートに表現した楽曲。
サビの後ろで鳴るパーカッションやギターがメキシコやキューバの風を感じさせます。
歌詞もどこか旅情的で、レゲトン特有の物語性”に通じる要素も。
日本語バージョンでもそのエッセンスはしっかり残っています。
CHUNG HA – Demente (feat. Guaynaa)
韓国とプエルトリコの本格的な国際コラボ!
Guaynaaを迎えたことで、曲そのものが完全なレゲトン×K-POPのハイブリッドに。
スペイン語詞バージョンも制作され、ラテン圏のメディアでも大きく取り上げられました。
アジア圏の女性ソロでここまでラテンに踏み込んだのはCHUNG HAだけ。
SUPER JUNIOR – Lo Siento (feat. Leslie Grace)
K-POP×ラテンの元祖的名曲。
レスリー・グレースとのコラボで、スペイン語・英語・韓国語が混じる多言語仕様。
リズムもがっつりレゲトンで、クラブでかかっても違和感ゼロの完成度。
グローバル戦略の先駆者として、今聴いても超フレッシュな1曲。
TRI.BE – DOOM DOOM TA
デビューからラテン色強めなガールズグループTRI.BEの代表曲。
重めのキックにDem Bow調のスネアが組み合わさり、クラブ映えするトラックに。
ラテンポップの明るさとK-POPのエッジが絶妙に混ざり合った中毒性の高いサウンドです。
サビのフレーズ「DOOM DOOM TA」も耳に残るフックとして秀逸。
まとめ:K-POPとレゲトンは“リズム”でつながっていく
いまやK-POPとレゲトンは、世界をノらせる“共通語”になりつつあります。
言葉も文化も違うけど、リズムと感情で世界を繋げるという本質は同じ。
K-POPからラテンの世界へ、
そしてレゲトンからアジアのサウンドへ──
音楽はこれからもっとボーダレスになっていくでしょう。
あなたもぜひ、今日紹介した5曲を通じて、
K-POPの中に宿るラテンの鼓動を感じてみてください🔥
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