今週もレゲトン一色では終わらないラテンシーンの広さがよく見える5本をセレクト。
王道レゲトンの系譜を引く楽曲から、ストリート色の強いアーバン、さらにバチャータまで、ジャンルも温度感もあえて散らしています。
レゲトンからラテン全体を俯瞰する感覚で、ぜひチェックしてみてください。
Daddy Yankee – ABCD feat. Alex Zurdo
プエルトリコ出身、レゲトンの象徴的存在Daddy Yankeeによるメッセージ性の強い新作。
ビートは派手さを抑えたミドルテンポで、リリックを前に出す構成。
ゴスペル文脈を持つAlex Zurdoの参加が、楽曲にスピリチュアルな色を加えている。
黄金期レゲトンとは異なる、キャリア後半ならではの表現。
「王者が何を語るか」に焦点を当てた一曲。
Ryan Castro, Kapo, Gangsta – LA VILLA
コロンビア出身のRyan Castroを軸にした、メデジン・ストリート直系の一曲。
ビートはデンボウ基調だが、低域を太く残した現行コロンビア仕様。
ラフなフロウと合唱系フックが、現地フロア感を強く感じさせる。
グローバル向けというより、ローカルの熱量重視。
コロンビア勢の“今の温度”が分かるMV。
PALO, FMK, Micro TDH – HACELA CORTA MOROCHO (Remix)
アルゼンチン/ベネズエラ勢が交差する、ラテン・ポップ寄りのアーバントラック。
レゲトンの型を借りつつ、リズムは軽めで歌モノ重視の設計。
シンセは明るく、メロディラインを主役に据えたミックス。
クラブよりもストリーミングや日常BGM向き。
南米ラテン・アーバンの“柔らかい側面”を代表する一曲。
Romeo Santos & Prince Royce – Lokita Por Mí
NY育ちのドミニカ系スター2人による、バチャータ界のビッグコラボ。
リズムは伝統的なバチャータをベースに、現代的なミックスで仕上げている。
レゲトンではなく、ラテン・ロマンス路線の王道。
メロディと感情表現が最優先された構成。
ジャンルを超えてラテン音楽の幅を再確認させるMV。
Químico Ultra Mega – Gamma Blue
ドミニカ共和国出身、デンボウ/ストリート系を代表するラッパーの新作。
ビートは高速寄りで、キックとスネアが前に出るドミニカ直系。
シンセは暗く、攻撃的な声質を活かすミックス。
グローバル志向ではなく、現地フロア直結型。
ドミニカ・アンダーグラウンドの現在地を示す一曲。


コメント