今週は、ドミニカの現行デンボウからプエルトリコレゲトン黄金期の系譜まで、ラテンシーンの幅がはっきり見える5曲をセレクト。
Tokischa – RIDIN
ドミニカ共和国出身、トキスチャらしい挑発的スタンス全開の最新MV。 ビートはデンボウ由来だが、低音を抑えたミニマル寄りの構成。 リズムの跳ねとボーカルの置き方が、完全にドミニカ現行仕様。 クラブ向けというより、カルチャーとしての存在感が強い。 ドミニカ女性アーティストの現在地を象徴する一曲。
Blessd × J Alvarez – FANATICO
コロンビア新世代を代表するBlessdと、プエルトリコベテランJ Alvarezの世代交差。 ビートは王道レゲトンだが、ドラムはかなり整理されたモダン仕様。 J Alvarezのメロディ感が、全体を安定させている。 ラテン・ストリートとクラシックの接点が見える構成。 コロンビア勢の成熟を感じさせる一曲。
Louis BPM, Cris Laion – Ay Mamasita
中南米アーバンの若手による、軽快なレゲトン寄りトラック。 BPMは抑えめで、跳ねるリズムとシンプルなシンセが中心。 フック重視で、展開は短くストレート。 SNS・ショート動画消費を強く意識した設計か。 今のローカル若手が狙う勝ち筋が見える一曲。
Katteyes, SINAKA – ALO
チリ発、ポップとアーバンを横断するが、オールドスクール寄りの空気感。
レゲトンの型を使いながら、リズムの置き方や間に90s〜00sクラブ感が漂う。キックは軽めだが、フロアで鳴らすことを前提にしたグルーヴ設計。南米勢が持つクラブ文脈とポップ感覚の接点が見える一曲。
SAIKO, Tito “El Bambino” – DIOS LOS BENDIGA
スペイン新世代SAIKOと、PRレゲトン黄金期のTito El Bambinoによる共演。 ビートはモダン・レゲトンだが、メロディ設計は完全にPR伝統型。 世代の違いを無理に消さず、役割分担が明確。 ヨーロッパ×カリブの価値観が自然に融合している。 レゲトンが世代を超えて続いていることを示す一曲。



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