【今週のレゲトン】2025年5月6日〜12日|最新ニュースまとめ

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1.Bad Bunnyが投稿した「ゼロからの再出発」──次なる動きの予兆か?

5月7日、Bad BunnyがInstagramのストーリーズで投稿した一文が波紋を呼んでいる。

“Volver a empezar, desde cero.”(ゼロからやり直す)

このメッセージは文字通りの「再出発」を意味するともとれるが、ファンの間では様々な解釈が飛び交った。「音楽活動の方向転換か?」「恋愛・私生活での変化か?」「次のアルバムに向けた伏線か?」など、ネット上では憶測が止まらない。

直近の彼の活動を見ると、2024年後半から2025年初頭にかけては比較的メディア露出が少なかった。一方でプライベートでは、実業家としての一面も強く打ち出し、ファッションやビジネスにも注力していた。

この投稿は、単なる思いつきの言葉ではなく、何らかの転換点を示唆するものと見る向きが強い。特に、2025年の後半に控えるラテンアメリカ各国での大型フェス出演が噂されており、それに向けた布石とも受け取れる。

Bad Bunnyにとって「再出発」とは何を意味するのか──。今後の彼の動向から目が離せない。

📱 参照:
公式Instagramストーリー(※ストーリーは24時間限定)
関連記事:Bad Bunnyの音楽的進化とは?

2.Karol G、新作アルバムで「決別宣言」──過去の自分を超える覚悟

5月10日、Karol Gがプエルトリコの人気YouTube番組「MoluscoTV」に登場し、新作アルバムについて語る中で「過去の自分との決別」を明言した。

“Este álbum no tiene nada que ver con lo que era Karol G hace un año.”(このアルバムは1年前のKarol Gとはまったく違う。)

Karol Gといえば、2023年〜2024年の2年間で『MAÑANA SERÁ BONITO』『KG0516』などのヒットアルバムを発表し、女性レゲトンアーティストとして不動の地位を築いた。しかし今回の発言からは、それらの成功すら「過去」とし、さらに高みを目指そうという姿勢が見て取れる。

さらに彼女はInstagramでも、

“A veces hay que cerrar ciclos con amor para poder renacer.”(愛をもってサイクルを終わらせることが、再生への第一歩。)

と投稿。精神的な変化や内面的な進化も感じさせる内容だった。

インタビュー中の言葉やSNSの投稿からは、アルバムの音楽的スタイルの変化に加え、Karol Gの「表現者」としての方向性が大きくシフトしていることがうかがえる。ラテンポップの枠を超えたアーバン・ミュージックやR&Bへの接近も予想される今作は、間違いなく彼女のキャリアにおける転機となるだろう。

🎧 リンク:
インタビューを見る(MoluscoTV)
Karol G公式Instagram

3.Rauw Alejandro × Bizarrap のセッションが実現間近?SNS上で暗示

5月8日、アルゼンチン出身の大人気プロデューサー・Bizarrap(ビサラップ)が、自身のX(旧Twitter)アカウントにて「RA + BZRP = 🔜」と投稿。スペイン語圏の音楽ファンを中心に一気に話題が広がった。

この「RA」とは、Rauw Alejandro(ラウ・アレハンドロ)を指しているとみられ、事実上のコラボレーション予告ともとれる。Bizarrapといえば、Shakira、Quevedo、Nicky Jam、Arcángelといった大物と数々の「Bzrp Music Sessions」を制作し、毎回爆発的な再生数を叩き出してきた。

ラウは今年初頭にRosalíaとの破局後、自身の音楽性をより実験的な方向へ進めている。そのため、Bizarrapのクールで構築的なビートとの相性は抜群だと期待されている。

コラボが正式に発表されるかは未定だが、両者のSNSアカウントに動きがあるたびに、音楽業界では「秒読み段階」との見方が強まっている。

🎧 リンク:
Bizarrap公式X(旧Twitter)
Rauw Alejandro公式Instagram
Bizarrap Music Sessions(YouTubeチャンネル)

4.Young Miko、ヨーロッパ初ツアー開催を発表──スペイン語女性ラッパーの新たな地平

5月9日、プエルトリコ出身の若手ラッパーYoung Miko(ヤング・ミコ)が、自身のSNSで初のヨーロッパ・ツアーを発表。マドリード、バルセロナ、パリ、アムステルダムなどの都市がラインナップされており、6月中旬から7月にかけて数公演が予定されている。

Young Mikoは、2023年のヒット曲「Lisa」以降、メキシコやチリなど中南米諸国での人気を拡大し、2024年にはBad Bunnyとの共演でさらに注目を集めた。LGBTQアイコンとしての存在感もあり、多様性を象徴する新世代のアーティストとして支持を集めている。

今回のヨーロッパ進出は、単なるライブツアー以上の意味を持つ。スペイン語ラップが英語圏を経由せず、ダイレクトに欧州市場へ到達する現象の一例であり、ラテンアーバンの国際的波及力を裏付ける動きでもある。

今後のヨーロッパでの評価が、彼女のキャリアをさらに押し上げることは間違いない。

リンク:
Young Miko公式Instagram
ツアー発表ポスト(X公式)
代表曲「Lisa」MV(YouTube)

Eladio Carrión、次回作は「100%トラップ」宣言──ロマンチック路線からの完全回帰

5月11日、ラッパーのEladio Carrión(エラディオ・カリオン)がXにて以下のように投稿。

“Nothing romantic, just bars and bass.”(ロマンチックはいらない、ただのリリックとベースだ。)

この一文は、彼の次回プロジェクトが「純正トラップ」に回帰することを明示しており、ファンの間では期待と興奮が高まっている。

Eladioは近年、『SEN2 KBRN』シリーズを通じてハードなストリートラップを展開しつつも、『3MEN2 KBRN』などでのラテンポップ的コラボやラブソングも多く含まれていた。今回の発言は、その“やわらかさ”を振り払い、原点回帰する意志表明とみられる。

音楽的にも、2025年はレゲトン〜ラテンアーバン全体が「再タフ化」の流れにある。Eladioのような本格派ラッパーがトラップ回帰することで、ジャンルの硬派な側面が再び前面に押し出される可能性が高い。

リンク:
Eladio Carrión公式X(旧Twitter)
Eladio Carrión公式Instagram
前作『3MEN2 KBRN』を聴く(Spotify)

以上が、2025年5月6日〜12日の注目レゲトンニュース5選です。次週も、激動するレゲトンシーンを追っていきます。お楽しみに。

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