Kenia Os – Slay
アルバム『K de Karma』の2曲目として先行して話題を集めていた1曲が、ついにオフィシャルMV化。「お前に何が分かるの?」から始まる強気な一節や、「una diva icónica, única, diosa hegemónica」(象徴的なディーバ、唯一無二、そして頂点に君臨する女神)と自分を言い切るラインなど、歌詞は徹底してセルフラブ。トラックはクラブ対応のレゲトン/ポップの中間くらいで、耳に残る「Boom, miau miau」のフックも含め、TikTokを意識した雰囲気。YouTuber出身アーティストという舐められやすさを跳ね返すようなテーマも含めて、今のKenia Osのフェーズを象徴する一曲になっています。
Young Miko – BIAF
Young Mikoの「BIAF」は、“Baby I’m a freak”を軸に、自分のセクシュアリティと欲望をストレートに肯定するエンパワメント系トラック。「mirror mirror on the wall, la más freaky aquí soy yo」と、童話のフレーズを自分の側に引き寄せるリリックが象徴的で、他人の評価ではなく自分基準で生きるスタンスを打ち出している。ビート自体はミニマルで、フロウと言葉遊びに耳が集中するタイプの作りになっているのもポイント。デラックス版『Do Not Disturb』への収録も控えており、Young Mikoの現在地を示す1曲として、今後もしばらくプレイリスト入りが続くだろう。
Anitta – Desgraça
Anittaの新作アルバム『EQUILIBRIVM』からの注目曲で、ポルトガル語パートの楽曲として“ブラジル側のAnitta”を強く打ち出した一曲。サンバ/アフロ・ブラジル系の要素もにじむリズムに、呪術的で少しダークなイメージのリリックが乗り、タイトル通り“災難”や“厄”をまとったような世界観を描く。前作『Funk Generation』で見せたクラブ/ファンク路線と比べると、こちらはかなりアート寄りで、内面やスピリチュアルな側面に踏み込んだ作風。
Maluma, Ryan Castro – Pa’ la seca
コロンビア出身の2人が再び組んだ「Pa’ la seca」は、タイトル通り“乾きを癒やす夜”をテーマにした、クラブで映えるレゲトン。Malumaのメロディアスなボーカルと、Ryan Castroのストリート寄りフロウが交差し、ラグジュアリーさとゲットー感がちょうどいいバランスで同居。サビは一度聴けばすぐ口ずさめるタイプで、リズムも王道レゲトンど真ん中。2026年のマスメインストリームを狙った作りとである。前作コラボに続いて「コロンビアの今」をパッケージした1曲として、ラジオでもクラブでもヘビロテになりそうな仕上がり。
Trueno – X UNAS LLANTAS
Truenoの「X UNAS LLANTAS」は、4枚目のアルバム『TURR4ZO』の最初のシングルとしてリリースされた一曲で、“スニーカー=ステータス”という90s的な発想をアップデートした内容が特徴。タイトルの“llantas(タイヤ)”はスニーカーを指すスラングとして使われており、どのキックスを履くかで自分の格やストリートでの立ち位置を語っている。サウンドは90年代ヒップホップへのオマージュを感じさせるビートに、Truenoならではのラップスキルと現代的なアレンジが重なった形。MVはブエノスアイレスの図書館やParque Patriciosなど、市内の象徴的な場所で撮影されており、“地元から世界へ”という彼のスタンスを視覚的にも強く打ち出している。


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